夷洲斎日乗   老読者の読書日記

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zoom RSS 夜露死苦、愛(蘭)州

<<   作成日時 : 2010/05/16 17:31   >>

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 一番気になったのが、これに所謂〈速読法〉やらいうものが通用するかどうかである。

『フィネガンズ・ウェイク I 』『フィネガンズ・ウェイク II 』
『フィネガンズ・ウェイクIII・IV 』 ジェイムズ・ジョイス 柳瀬尚紀=訳 河出文庫      

 何しろ、これはどうも夢の中のハナシみたいだ、と気づくのも、かなり読んでからだ。
 それも、数人の夢。特にここから別の夢に入るという指示もないから、概ね曖昧な〈感じ〉で判断せざるをえない。
 酒場の亭主(これが、フィネガンらしい)。
 その妻。
 息子。
 娘。 
 ほかにも、酒場の客らしい人物の〈夢〉も混ざっている感じがしたが…確かにそうだと確信は持てない。

 何しろ、まあ読めば誰でもすぐ分かるが、一つの言葉に2、3の意味などというそんな単純なものではなく、意味が多すぎて混沌になり、そのカオスからまた多種多様な意味内容が鬩ぎ合いつつ立ち昇る。万華鏡の文章化という印象だ。

 翻訳では、初めて見た(つまり辞書に辛うじて載っている)漢字が多用されていて、それもこの〈混沌〉を深める。普通の斜め読みすら出来かねる。しかも、夜露死苦とか、仏恥義理といった当て字が氾濫して(HCEを営地恣意唯々とか訳すのはまだ序の口)どうにもならなくなる。

 かといって、じっくり読むと発狂しそうな気もする。
 リアルな『ネクロノミコン』だというと、少し褒め過ぎか。

 途中からは、間を置いて、読む気力のある時に、漢和辞典で漢字の意味を確かめながら(翻訳書でそんなことをするのもこの本ならではだ)余り気を入れずざっと読んだ。
(翻訳者の)言葉遊びを愉しむといった態度で読んだ方が、断然いい。さもないと、何千ピースのジグゾーパズルでもやっている気分になってしまうから。

フィネガンズ・ウェイク 1 (河出文庫)
河出書房新社
ジェイムズ・ジョイス

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フィネガンズ・ウェイク 2 (河出文庫)
河出書房新社
ジェイムズ・ジョイス

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フィネガンズ・ウェイク 3・4 (河出文庫)
河出書房新社
ジェイムズ・ジョイス

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